お母さまからよく頂く質問の一つである
「運動神経はどのように決まるのか」についてお話しいたします。
まず最初に、
そもそも「運動神経」という言葉は学術的には存在しません。
ですから人の運動能力はどのようにして決まるのか
という観点でお読みください。
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運動能力の発達には、9~10歳頃から4~5年間続く
一生の中で運動能力が最も高まる「ゴールデンエイジ」と呼ばれる時期を
どのように過ごすかがとても大きな影響を及ぼしています。
そこで重要なのは、
この時期までに運動好きな子供に育てることです。
運動好きに育てるためには、
逆立ちや鉄棒、でんぐり返しなど多種多様の運動を経験し
リズムやバランスなどの運動感覚を身につけておくこと。
繰り返し練習を重ねる中で出来ないことができるようになった、
という喜びを感じてもらい、
自信を持たせることだと私は考えています。
ただ、9歳以下の子供は
総じて物事に対して飽きやすく、体を動かしている間、
常に楽しいと心から思わせることが必須となります。
ここがご家庭でのご指導では難しい部分かもしれません。
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このほかにもお父さま・お母さま自身、運動が得意ではなく、
それが子供に遺伝しないか心配というお悩みも数多く頂きます。
その場合やはり、オリンピック選手に育てることは難しいかもしれません。
しかしゴールデンエイジ前の重要な時期に
親御さんが良い運動環境を用意してあげることで
運動好きな子供に成長していけば、
自分から積極的にいろいろな運動に挑戦し
自然と運動が得意になっていくものです。
「好きこそものの上手なれ」という格言は
子供の運動能力にも当てはまるのです。
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Waku Waku Gymが目指しているのは
まさにこの、「良い環境作り」です。
子供たちが、
「体を動かすのはとても楽しい!」と感じるプログラムを
常に探求しながら生徒たちの指導に当たっています。
私はかつて日本で多くの大学生に体育を教えていましたが、
その中にはどのように指導しても、
運動が全く上達しない学生が何人かいました。
彼らと話をしてみると異口同音に
小学生の時から体育の時間が苦痛で仕方なく、
それ以降は体育以外に運動することはほとんどなかった
と言っていました。
ゴールデンエイジ期である小学生時代に
体育が苦痛となってしまっては、
残念ながら運動能力の高い大人に成長するのは
困難であると言わざるを得ません。
「体を動かすことはとても楽しい」
ゴールデンエイジ期までに、こう認識できれば、
運動能力の高い子供に育つ、とても重要な一歩を踏み出した
と言えるでしょう。
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子供たちの大切な一歩のため、
当ジムではこれからもスタッフ一同精一杯努力して参ります。