Waku Waku Gym

さぁ、跳び箱の季節です  @わく通2023年1月号

毎年この時期Waku Waku Gymでは、5~8歳クラス以上では1年間の総決算として、まずは跳び箱の上で前転をする台上前転を行い、その後足を開いて箱を跳び越える開脚跳びを行っています。

跳び箱は上手に跳べた時には大きな達成感や爽快感を得られることができます。ただ、そのためには様々な運動能力の体得が必須なので、毎年年度末に行うことが多いのです。

跳び箱を跳ぶ上でまず大切なのが「怖がらない」ことです。

跳べなくて箱にぶつかってしまったらどうしようと怖がってしまうと、助走で十分なスピードを出すことができず上手に跳ぶことができなくなってしまいます。

もう一点大切なのは、腕でしっかり自分の体を支える筋力です。

普段のクラスで子供たちに「手押し車」「逆立ち」「くまさん歩き」などの運動をさせると、自分の体の支持能力がない子供が目立ちます。

特に小さい子供のクラスでは、手押し車が私たちのサポートなしにはできないという子もいます。

普段の生活で腕の筋肉を使う機会がほとんどないことが原因と思われますが、体の支持能力は訓練を重ねれば誰でも向上しますので、当ジムに通っている子供たちはさほど心配する必要はないと思います。

また、何故最初に台上前転を行い、その後開脚跳びを行うのか、それは跳び箱を跳ぶ技術で難しい「踏み切り」の方法を習得するためです。

少し専門的な話になってしまいますが、踏み切りの目的は、助走をしてスピードにのった状態から「前方」に行くエネルギーを「上方」に跳ぶためのエネルギーに変換することです。

これが上手にできないと高い箱を跳ぶことはできません。

ですからまずは箱の上を回るという台上前転を練習し、踏み切りをリズム良く正確に行えるようにすることが大切なのです。

最後に、当ジムの跳び箱に何段という数字を書かない理由についてお話し致します。

恐怖感が無くなり高い箱が跳べるようになると、子供はどうしても他者と比較して勝ち負けにこだわるようになるものです。

そこで〇段跳べたという他者との比較を避けるため、箱の数字はすべて消しています。

私たちは数字の代わりに、緑色を跳びましょう、ピンク色を跳びましょうと呼びかけていますが、こうすることで高い箱を跳べない子供たちも不要な劣等感を感じることなく跳ぶこと自体を楽しんでほしいと考えています。

高い箱を跳ぶ際には、子供たちは勇気を振り絞って跳び箱に向かって走ってきます。その一番の原動力は、何よりもご両親の応援だと思います。

是非子供たちの頑張りを称えて、今後とも引き続き温かなご声援をよろしくお願いいたします。

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