今回はより速く走るために当ジムが開発した「わくわくジャンプ」についてお話し致します。
そもそも足が速いということは蹴る力が強いこととほぼ同意と言えます。そこで、その蹴る力を強くするにはどうすればよいのかということを考えた結果、
「ホップステップジャンプ」のようにより遠くに跳ぶための水平方向の脚力を強くするトレーニングと、
もう一つ、
足が地面につく際に重力に負けないで膝を伸ばす垂直方向の脚力を身につけるトレーニング
を行う必要性があると考えました。
そこで、
トランポリンの上でジャンプをしている際に、大人が子供の肩を上から下に押さえつけるようにして重力刺激をかけていく「わくわくジャンプ」を考案しました。
トランポリン上で膝を曲げないで跳ぶことは、さほど難しいことではありません。しかし、おとなが肩を押さえつけると膝を伸ばす筋肉だけでなく、体幹部の筋肉も緊張させる必要があるので、とてもきつい運動となります。
走る運動を「体を素早く運ぶこと」と考えると、この垂直方向の脚力を鍛えるトレーニングはとても重要です。
日常生活の中で走り回る機会が多ければこのような筋力は誰でもつけることができるのですが、屋外で走り回る機会の少ないバンコクの子供たちには、トランポリンを用いてのこのわくわくジャンプが、速く走るためにはうってつけの練習ではないかと思っています。
当然、速く走ることができる子供はトランポリンも高く跳ぶことができます。
当ジムでは日本人学校の運動会が終了するまで、毎回5,6,7,8歳クラス、小学生クラス、アドバンスクラスの前後にはトランポリンを出しておきますので、是非積極的に跳ぶようお子様に声をかけて頂ければと思います。
そして、ある程度高く跳べるようになってきたときには、保護者の皆様にお子様の肩を上から下に押さえて頂き、徐々にその力を強めて負荷をかけていく訓練をしていただければと思います。
足を速くするための一番の近道は蹴る力を強くすることです。歩く、走るといった運動の機会が少ないということは、重力の刺激を受ける機会が少ないということです。
来月の運動会を一つの良い機会ととらえて頂き、重力刺激をたくさん受けることができるトランポリンを用いて、膝を伸ばして高くジャンプすることを遊びの中で体得していただければと考えております。