バンコクの子供たち向けのスポーツジム、Waku Waku Gymでは、毎月『わく通』を発行し、当ジムの精神や運動のポイントなどをお伝えしています。
今回は2013年8月号をお届けします。
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Waku Waku Gymでは、速く走るために様々なトレーニングをしております。
走るというと、足のことばかりが気になりがちですが、実際には足だけでなく、腕をリズム良く大きく振ることもとても重要です。
具体的には肘を約90度にして、しっかり後ろに引き上げることです。
というのは、われわれ人間は手と足は同じリズムで動くため、腕を大きく振れば歩幅は長くなり、肘が後ろにしっかり上がらずに腕の振りが小さくなると歩幅が短くなってしまうからです。
このように手と足が同調するのは、人間の祖先は四足で歩いていたことが大きく関わっています。
Waku Waku Gymで子供たちの走りを見ていると、足の動きが先行してしまい腕の振りがおろそかになり、リズムが悪い子が多いように感じています。
特に幼稚園から小学校低学年の子供たちは、速く走るというよりも、友達に負けたくないがために、ただがむしゃら走っているようなイメージです。
それを矯正するために、梯子(ラダー)を使ったトレーニングを多く取り入れ、リズム良く走る練習を継続し、
腕を上手に振ることが歩幅を大きくし、それが足が速くなることにつながることをしっかり教えていきたいと考えています。
より早く走るために大切なのは腕の振り方ともう一点、
体幹部(体の胴体)の強さです。
オリンピックの男子100m決勝に残るような一流の選手は
一様に腹筋が発達しているのが分かりますが、
あれは偶然ではありません。
スプリンターに限らず、
サッカーやテニスなど走る運動を伴うスポーツの一流選手は
皆体幹部が発達しています。
その体幹部を鍛えるためには、
腹筋トレーニング(寝た状態から起き上がる運動)が重要と考える方もいらっしゃると思いますが、
Waku Waku Gymでは、行うつもりはありません。
と言いますのは、
本来、体幹部の筋肉とは、
それだけを使う運動というものは存在せず、
走ったり、懸垂や逆立ちや三点倒立を行う際に
他の筋肉と一緒に使われるというのが最も一般的だからです。
当ジムでも常に三点倒立や逆立ちを行い、
意識的に体幹部の筋肉を鍛えていますが、
5,6,7歳児クラス以上で行っている
「スーパーマン」が空を飛んでいるような姿勢も
体幹部を鍛え、速く走るためには必要な練習となります。