
わくわくジムでは、クラスの最後に必ず皆に今日の自分の良かったところ、頑張ったところについて発表してもらうことにしています。
その目的としては、今後は誰もが皆の前で発表を行うという経験をするので、まずその練習の場としての役割があります。
また、運動後は自然と心が開くのでこのタイミングを利用することで普段は消極的な子も自ら発表しやすくなり、コミュニケーション能力の発達につながるという狙いもあります。
ほかにも、小さい年齢のクラスではまだおしゃべり自体が上手に出来ない子もいますので、クラス後の発表を繰り返すうちに自然と上手に話ができるようになってお母様をびっくりさせる子供もいます。
私たち人間は社会的な動物ですので、基本的に他者とコミュニケーションを取らなければ生きていくことはできません。
しかし、現代ではスマートフォンの登場により、人と直接話をするという機会が激減しています。
例えば、友達に連絡するのでもかつては家に電話をかけ、自分の名前を名乗って友達に代わってもらうというのが当たり前でしたが、現代ではメールを利用することによってそのようなことをする必要性はなくなりました。
また最近では、目の前にいる友達同士でもLINEで会話をするなどという、一昔前では考えられないような風景も目にするようになりました。
このような環境から、現代に生きる子供たちは皆の前で発表する機会もおのずと少なくなりがちだと思うのですが、これから成長して生きていくうえでコミュニケーションが苦手というのは大きなハンディキャップと言わざるを得ません。
自分が何をしたいのか、どう思うのか、相手にどうしてほしいのか、・・・。
これらを的確に相手に伝えられないと結局は人間関係がうまくいかなくなり、自分が損をしてしまうと思うのです。
子供の脳は非常に柔軟性に富んでいます。
当ジムでも入会当初は皆の前で何もしゃべれなかった子が、今では立て板に水のごとく上手に発表ができるようなった例は数多くあります。
これも毎回のクラスでの発表の大きな成果だと私は考えています。
運動の効果は肉体面に現れるものだけではありません。
運動が上達することによって自信をつけ、それによって積極的に他者とも関われるようになり、やがて多くの友達の前での発表もできるようになっていくのだと思います。
スマートフォンなどの普及によって直接的な人間関係が薄れている現在では、子供の時に基本的なコミュニケーション能力を獲得する重要性が今後さらに増してくると思います。
そのコミュニケーション能力の開発に最も有効な方法が運動だと私は考えています。
これからも、クラス最後の発表でお子様が成長していく姿を是非楽しみにご覧頂きたいと思います。