
保護者の皆様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、当ジムでお子様を見ていると興味深いことに気づかされます。
どの年齢のお子様でも、一つの運動をクリアした瞬間にすぐにママの顔を見る子がとても多いのです。
今回はこのことについてお話ししたいと思います。
まず、なぜ子供たちはママの視線を気にするのでしょうか?
それはママに見てもらうことで安心感を得ることができるからです。
人間は社会的な生き物なので、自分が周囲からどのように見られ、評価されているのかを常に気にかけながら生きています。
特に子供にとっての最も安心できる存在はママであり、そのママが自分を見てくれている、見守ってくれていると感じることで子供は安心して「やってみよう!」という気持ちを持つことができるのです。
実際に子供たちを見ていると、最初は不安な様子だった子でも、ママの視線を感じた瞬間に表情が柔らかくなったり、再度挑戦し始めることがあります。
それほどまでに子供にとってママが「見てくれている」という感覚は大きな意味を持っているのだと思います。
私は運動指導を通じて技術の向上だけでなく、協調性や粘り強さなどの「心の土台」を育てることも非常に大切だと感じています。
そして、その土台の基礎になるのが「安心感のある親子関係」なのではないでしょうか。
ただ、それは一朝一夕には作られるものではないため、例えば食事をするとき、風呂から出て来た時、寝床で寝かしつけるときなど、普段の生活の中でもしっかり視線を合わせながら会話をすることが大切だと私は考えています。
子供は大人が思っている以上によく親の表情を見ています。
忙しい中でも、自分の話を聞いてくれた、
笑顔を向けてくれた、
目を見て返事をしてくれた、
そうした小さな積み重ねが自分は大切にされているという安心感につながるのだと思います。
一方で、現代はスマートフォンが欠かせない時代でもあります。
ただ便利な反面、中毒性もあるため、お子様が「おいしいね」と話しかけてくれていても、時にはついスマホを見ながら生返事をしてしまうこともあるのではないでしょうか。
また、日本では夫婦共働き家庭が一般的になり、親子でゆっくり向き合う時間も以前より減っているように感じます。
その結果、一日の中でお子様と視線を合わせる機会が大きく減ってしまっているかもしれません。
お子様の感性は幼少期である今が最も育つと言われています。
「人の痛みが分かる感性豊かな子供になってほしい」と願う親は多いことでしょう。
しかし、感性とは特別な教育だけで育つものではなく、「安心して見守られている」という経験の積み重ねの中で少しづつ育まれていくものなのです。
だからこそお子様と話をするときにはぜひスマホを手放してしっかりお子様に向き合っていただければと思います。









