Waku Waku Gym

日本から届いた嬉しいお便り@2022年12月号

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さて、今年の3月に本帰国されたF様より、最近嬉しいメールを頂戴いたしました。その一部を下に記します。

(ここから)

ハルトはお友達に誘われて地元のソフトボールチームに入りました。

すぐに大会があり、もちろんベンチを温めていたのですが、「なんで僕は試合に出られない?」と鼻水をダラダラ流しながら悔し泣きをして、監督やコーチを困らせてしまいました。

妙に自己評価の高い所は相変わらずで、わくわくジムにお世話になっていた頃は、彼の自尊心を満足させるきめ細かなご指導ご配慮、本当にありがたかったと改めて感じました。

昨日の練習の帰り道に、ハルトが「僕ね、バンコクに戻ってまたわくわくジムに行きたいな」と話していて、こちらの方が泣きそうになってしまいました。

本帰国された親御さんたちが口々に、わくわくジムのような場所が見つからないと話されていたことを、今身をもって体験しております。・・・・・

(ここまで)

実はこれまでも、本帰国後にスポーツ教室を探しても、なかなか子供に合ったところを見つけることができないといった内容のメールは何度となく頂戴しております。

では、当ジムとの違いは何でしょうか?

それは指導者が何を目的として指導を行っているか、その考え方です。

運動を長くやってきた指導者の多くは、何よりも上手にできることを重要視している傾向にあると思います。

それに対して、私たちは運動は上手にできることに越したことはないけれど、それよりもできるまでに頑張った「姿勢」やできたことによって得られた「自信」をとても大切にしています。

その自信や自己肯定感をその後の人生に活用できるように指導することが、私たちが子供たちにできる最大のプレゼントだと考えています。

そのハルト君は入会当初、ぶら下がりは1秒もできないし、三転倒立も体幹が安定せずに全くできなかったのが、小学生になって逆上がりができるようになり、本帰国後の運動会では徒競走で1位になるなど運動面で大きな進歩がありました。

もちろん、それらも私たちにとって嬉しい出来事ではありますが、しかし、それ以上に全く未経験のソフトボールチームに入ろうというチャレンジ精神を抱いてくれたことに私は大変感動を覚えました。

ハルト君は、Waku Waku Gymで自分ができなかったことが少しずつできるようになったという経験を重ねることによって自信や自己肯定感を育み、それが今回のソフトボールチームへの入会につながったのではないでしょうか。

その意味ではハルト君は私たちが目指している運動の目的を見事に達成してくれたと言っていいでしょう。

子供たちの心はとても繊細です。指導者の言葉一つが大きな影響を及ぼすことも少なくありません。

その指導者が「運動は上手にできなければ認められない」といった考え方を持っていれば、当然子供にかける言葉も私たちとは全く異なるものになるでしょう。

日本の寒空の下、ハルト君が時に悔し泣きをしながらも頑張ってボールを追っている姿が目に浮かびます。

是非、楽しむことを忘れずにプレイしてもらいたいです。

ハルト君、Waku Waku Gymの時と同じように周囲と比べることはない、自分の中で少しでもできることが増えて自分のペースで成長していければそれでいいんだよ。

「がんばれハルト!」

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