当ジムでは毎年この時期に、日本人学校で行われる運動会を目指して速く走る練習をしています。そのテーマは「上手に走りましょう」と「筋肉を鍛えましょう」の2つです。鍛える箇所は主に脳と筋肉です。
その中で今回は、上手に走るために「なぜ腕振りが大切なのか」をお話しします。まず、上手に走るために当ジムでは
①スタートの方法
②腕の振り方
③リズムよく走る
の3点を指導していきます。
これは子供たちに限ったことではなく、我々大人でも上手に走る具体的な方法を習ったことがない人が多いためにスタートからゴールまで終始体に無駄な力が入ってしまい、せっかく発達した筋肉を持っていてもそれを生かし切れていない人がとても多いからです。
そこで、まずは上手なスタートをして、きれいなフォームで走れるように指導していきます。
一般的には走るというと、脚力がクローズアップされがちですが、実はそれと同じくらい体幹部の力も大切です。
走るという運動は体をより速く移動させることであり、そのためには力強く蹴る脚部と、その脚の動きに同調した体幹部の筋力が不可欠なのです。
たまに体がのけぞったり、頭や肩を揺らしながら走っている人がいますが、これらはとてもロスがある走りです。
そこで体幹部を安定させるために大切となってくるのが腕振りなのです。
左右の脚を速く動かし、なおかつ強く蹴るようにするとどうしても体幹部が激しく揺れてしまうのですが、それを安定させ、体幹部を効率よく
移動させるために腕を振るのです。
ですから腕振りは肘を曲げて、なるべく体幹部から離れないようにするのが基本です。
それができるようになると体幹部が安定するので、見た目もきれいなフォームで走ることができるようになります。
さらに、腕振りが上手になってくると脚のリズムにも影響を及ぼし、ますます上手に走ることができるようになります。子供達の指導は、まずここから始めようと考えています。
走るという運動はどんなスポーツにも共通する基礎的な運動ですので、是非この機会に一生活用できる無駄のないきれいなフォームを身につけましょう。
次回は体幹部のお話をしますのでお楽しみに。