今回は、「NHKスペシャル人体:骨が出す最高の若返り物質」についてお話いたします。
今までは骨というと体を支えるだけが主な機能と考えられていましたが、実際はそうではなく、骨の中には多くの細胞がうごめき、体全体の臓器を若くするための特殊な物質を出していることが最新の研究から明らかになってきたようです。
私たち大人の骨は、疲労骨折などを防ぐために3-5年のサイクルで全身の骨が入れ替わります。
この作り替えを行っているのが骨の中にある細胞で、骨を壊す「破骨細胞」、骨を作る「骨芽細胞」で、この二種類の作り替えのバランスが崩れて起こるのが「骨粗しょう症」です。
ここからが大切なのですが、
骨に衝撃を与えてあげると骨芽細胞が新しい骨を作るよう促すだけでなく、骨芽細胞が出すメッセージ物質「オステオカルシン」が骨の中から血管を通じて全身に送り届けられ、「記憶力」「筋力」「生殖力」「免疫力」を若く保つ働きがあることが分かってきたのです。
つまり、これは骨を刺激することが若返りを促す大きな可能性を示しているということなのです。
当ジムではこの事実をしっかり受け止め、クラス内で行っているお子様との体操の中に保護者の皆様の若返りを促すプログラムを取り入れることとしました。
というのは、ここバンコクに住む日本人は一般的に歩行運動が少なく、一日の大半を座って過ごす生活習慣の方も多いため、将来それが骨粗しょう症を引き起こす大きな原因となりかねないと考えるからです。
若返りホルモンの分泌を促す生活を目指すために、具体的には特にかかとの骨を刺激するように心掛けましょう。
それにはまず歩くことが最適であり、できるだけ車に頼らない生活習慣を身につけることが肝要です。
そのほか、階段下りやかかと歩き、かかと落としなども有効です。
継続は力なりという言葉もありますので、お子様だけでなく、保護者の皆様にも是非上記のような生活習慣を継続していただき、将来表れるその成果を期待していただければと思います。