Waku Waku Gym

子供遊びの大切さ ~わく通2020年12月号

Waku Waku Gym

さて、クラス終了後は消毒作業がない場合には遊んで帰る子供が多いのですが、今回はその遊びに変化が見られましたのでそのお話をしたいと思います。

Waku Waku Gym

今まではクラスが終わると各々がボールで遊んだり男の子、女の子同士でそれぞれ遊んだりすることが多かったのですが、接触感染を防ぐためボールを使用できなくなった子供たちはどのようにして遊ぶのか私は興味津々で観察していました。

当初はやはり男女別れて鬼ごっこをしていたのですが、つい最近では男の子と女の子が一緒に遊ぶ光景が見られるようになってきました。

その際にはリーダーとなる子供がいて、その子に「入れて」と言ってから仲間の輪に入ったり、入ってきた子にルールを説明する子がいたり、帰る際には皆に「バイバイ」と言ったりして子供の社会ではありますが、しっかりとした秩序が見られるようになってきたのを見て、私は皆が一つになって一生懸命遊んでいるなと嬉しく感じました。

Waku Waku Gym

子供たちにただ運動させることだけが当ジムの目的ではありません。

Waku Waku Gym

運動終了後は緊張感から解放され、やれやれという安堵感と共に心が開いた状態ですので、もう少し遊んでから帰ろうと考えている子供はたくさんいると思います。しかし、ボールは使えない、男の子、女の子が別々に遊んでいては人数が揃わない・・・。そのような状況から自然発生的に皆での鬼ごっこが始まったのでしょう。

Waku Waku Gym

遊びは子供の好奇心を大いに刺激します。特に異年齢の子供がいるときにはお互いに気を使うことで社会性、協調性、主体性が伸ばされるので、その観点からもジムでのクラスの年齢構成は最適です。

私はバンコクに住む子供たちは、残念ながらこのような自然発生的に遊びが生まれる機会がとても少ないと感じています。

と言いますのも、学校生活では放課後に遊ぶこともできずにすぐ下校しなくてはならず、往復はバスで、帰宅してから気軽に友達の家にも遊びに行けない環境だからです。

Waku Waku Gym

保護者の皆様の中には、ジムでのフリープレイタイムには子供同士遊んでいるよりも、うんていや鉄棒を練習してほしいとお考えの方もいらっしゃるかと思います。もちろん、個人練習も大切ですし存分にやっていただきたいのですが、子供同士で遊んでいるときのお子様の表情を是非見て頂きたいのです。

一人遊びでは見られない、生き生きとした表情で一生懸命遊んでいる姿を見ることができると思います。そして、このタイミングが子供にとって社会性や協調性や主体性を学ぶ学習効果が最も高いのです。

人間としての基礎を学んでいると言っても過言ではありません。遊びは子供にとっての仕事だと言われています。一人でタブレットに向かうのではなく、異年齢の子供同士で夢中になって遊ぶ経験は大人になってからおおいに役に立つのです。

UA-56816741-1