Waku Waku Gym

なぜ跳び箱に数字がないの? ~わく通2021年2月8日

Waku Waku Gymでは現在、多くのクラスで跳び箱を使用していますが、学校や幼稚園の跳び箱には数字が書いてあるのに、なぜWaku Waku Gymの跳び箱には数字が書いてないの?と聞かれることがあります。
今回はそれについてお話させていただきます。

結論から申し上げますと友達と比較してほしくないからです。

自分の目標である色が跳べたらそれを素直に喜ぶ、そんな子供の純粋な喜びの機会を奪いたくないという思いから、あえて数字を消して色別で表すようにしました。

もし跳び箱に数字が書いてあったら、恐らくこの子は何段跳べてあの子は何段跳べるといった比較が始まってしまうことでしょう。そうなると仮に、ある子供がそれほど高くない箱を跳べるようになったとしても、他の子はさらに高い何段を跳べたという数字が先行してしまい、喜びが半減してしまうこともその理由です。

高い箱を跳べるようになるためには、高い箱に向かって走るという恐怖心に打ち勝つことが必須です。しかも何度も失敗しないと達成できないことなので、できたときには誰もが「跳べた!」というとても大きな喜びを感じることができるのです。

そのために跳び箱は、子供たちが「できた!」を感じることができる格好の教材となっているのです。

自分の中で今までできなかったことができるようになった時、その「できた!」という喜びが次も頑張ろうという意欲につながり、その積み重ねが将来様々な事にチャレンジする力の源になっていくのです。

もちろん、他者に対する競争心や闘争心が子供たちに刺激を与え、努力する力を生み出す事もまた事実ではありますが、当ジムの子供たちの年代では、それよりもこの「やればできる」という自己肯定感を体得する事の方が重要だと思います。

「他者と比較するのではなく過去の自分をアップデートしていく」そしてその頑張りを親が認めてしっかりほめてあげる。

その繰り返しが子供の自己肯定感をより強固なものとしていき、よりよい人生の礎となるのではと考えています。

子供たちは跳び箱を通してきっと頑張る姿を見せてくれると思います。そんな時には是非、お子様を思い切り抱きしめてほめてあげてください。

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