Waku Waku Gym

子供の時運動しないとどうなるの? ~わく通2021年9月号

さて、長期にわたり小学校、幼稚園に行けない状況の中お子様はいかがお過ごしでしょうか。

ご承知の通り現在当ジムではオンラインクラスを開講しており、毎日多くの子供たちが楽しく参加してくれています。

前回は運動不足には「その場走り」がとても有効であるという話をしましたが、今回は「その場走り」をはじめとする脚の運動が、単に運動不足解消の手段としてだけでなく、何故重要視されるのかについてお話させて頂きます。

結論から申し上げると、「老化は足から始まるため、子供の頃に十分な運動量を確保して骨を強くしておく必要があるから」ということです。

お子様が高齢になる頃には平均寿命が延びて、100歳まで生きることが決して珍しい時代ではなくなると言われています。しかし、その時には今よりも寝たきり老人が激増するとも予想されています。

では、100歳まで自分の足で立つことができるようにするために今なすべきことは何でしょうか。

それは骨量(骨全体のカルシウム量)を高めるために十分なカルシウムを取ることと、幼少期から継続的に運動することです。

骨はグライダーのようなものと言われています。

最初に空高く上がれば長く飛び続けることができますが、最初に高く上がることができなければ長くは飛び続けられない。つまり、今のお子様の年代の時にカルシウムを十分に摂取して運動を継続して行い、骨量を十分に高めることができれば老後も自分で歩くことができますが、そうでないと寝たきりの老後を迎えることになってしまうかもしれないということです。

骨量は20代をピークに徐々に減少していくと言われていますので、最大骨量を思春期までに高めておくことが何よりも重要です。

介護を必要としないために高齢になってから歩くことを習慣化する人がいますが、確かにトレーニングすることにより筋量は増えるものの、残念ながら骨量は増えません。そのために若いときの骨量がとても重要となるのです。

高齢者が自分では気付かずに骨粗しょう症(骨重が著しく減ってしまう病気)の状態になってしまい、一度転倒しただけで骨折して寝たきりになってしまうのは多く見られる症例です。

さらに最近の研究からは、かかとの骨に体重をかけることが若返りを促すという大変興味深い報告があります。

かかとの骨に衝撃を与えると、新しく骨を作る骨芽細胞がメッセージ物質「オステオカルシン」を放出し、骨の中から血管を通じて全身に送り届けられ、「記憶力」「筋力」「生殖力」「免疫力」を若く保つ働きがあることが分かってきたのです。つまり、かかとの骨を刺激する歩行や「その場走り」は十分な骨量を長く保つだけでなく、若返りを促すためにも有効であるということです。

現在、一日中家の中にいてほとんど歩かない生活をしているお子様の骨をスカスカにしないためにも、できるだけ休まずにオンラインクラスに御参加頂ければと思います。

タイにおけるコロナは変わらず予断を許さない状況が続いていますが、1日も早く子供たちとジムで元気に運動できる日が来ることを心より祈念しております。

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