Waku Waku Gym

わく通2021年8月号~巣ごもりキッズには「その場走り」を!

さて、長期にわたり小学校、幼稚園に行けない状況の中お子様はいかがお過ごしでしょうか。

ご承知の通り現在当ジムではオンラインクラスを開講しており、毎日多くの子供たちが楽しく参加してくれています。

このような長期間にわたる巣ごもり状態の中で運動機能の低下が最も顕著な箇所は脚部です。ただでさえ歩く機会が日本の子供に比べて少ないバンコクの子供たちですが、更にこれだけ室内で過ごす生活が続くと、今後ますます様々な悪影響が出てくる事が懸念されます。

そこで今回は当ジムのオンラインクラスで行っている脚部の運動についてお話したいと思います。

まずはできるだけ子供たちを飽きさせないように、様々な設定の下で「その場走り」を行うようにしています。また、毎回子供たちが楽しみにしてくれているクラス最後の「鬼退治」の際にも、今ではまさ先生の掛け声で皆が一斉にその場走りをしてくれるようになりました。なお、走る練習では各年代に適した指導を行うことが重要ですので、345歳クラスでは「手と足両方をリズム良く動かすこと」を、5678歳クラスでは「肘を曲げて手を上手に振ること」を、そして小学生クラスでは、「ボルト鍛錬」と名付けて「足の入れ替えを速くすること」を目指して取り組んでいます。

走る運動は体全体を移動させる動きなので、脚部だけでなく体幹部や腕など全身をバランスよく鍛えることが重要です。そのため、オリンピックの100メートル競走で金メダルを獲得する選手は世界で最も運動能力が高いと評されるのです。

普段走る練習というと、どうしても友達と一緒に走ることが多くなり、隣の子供に負けまいとただがむしゃらに走ってしまうケースがよく見られます。しかし、オンラインクラスの場合には隣には友達はいないので先生の言葉がそのまま運動に反映されやすくなるという利点があります。

実際に子供たちの走る際のフォームを見ていると、通常のクラスの時には上半身が横ぶれして上手に走れていなかったのに、オンラインクラスでは手がしっかり振れている安定したフォームに変わった子供や、足の入れ替えが速くなり膝も高く上がって確実に蹴る力が強くなった事を感じさせる子供もいます。

子供たちに家の中でたった一人で走る練習をさせるのは到底無理な注文です。当ジムのオンラインクラスでは、今後も子供たちが楽しく飽きずに取り組める練習を継続していきたいと思います。

なお、室内で過ごす時間が長くなる、単に運動不足というだけでなく将来的に身体にどのような悪影響が出てくるのかにつきましては、次回のわく通9月号で詳しくお話させて頂きます。タイにおけるコロナは変わらず予断を許さない状況が続いていますが、1日も早く子供たちとジムで元気に運動できる日が来ることを心より祈念しております。

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