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子供を肥満から守る(その2)~空腹感

子供を肥満から守る(その1)~満腹感 に引き続き
空腹感のお話です。

子供が「お腹が空いた」と言ったとき、どのように感じますか。
「かわいそう」、あるいは「早く食べさせてあげなくては」
と感じてしまう方は要注意です。

というのは、ちょっとお腹が空いている時にこそ
人間に本来備えられている能力が最大限に発揮されるからです。

具体的には、
身体の免疫能力が高まったり、
脳が冴えてきたり、
運動能力が高まってくることなどが知られています。

これは私達人間がずっと飢餓との戦いの中で生活を営み、
子孫を繁栄してきたという歴史があるからでしょう。

さらに空腹を感じている時には、
体内の脂肪細胞から遊離脂肪酸が血液中に出ることがわかっており、
空腹を感じている時は脂肪が燃焼される可能性が高いことを示しています。

重要なことは、「お腹が空いた」と言った時に、
まずお母様がお子様の空腹の程度をしっかり把握すること。

私は空腹感をできるだけ長く持続させることが
人間本来の能力を引き出し、
健康に恵まれ、肥満防止にもつながるのではと考えています。

ですからお腹が空いていても我慢をさせ、
食事の時間になればご飯が出てくることを分からせる躾けが
幼少期の子供にはとても重要です。

食事の時間外に少しお腹が空いたからと
「これでも食べていなさい」といってお菓子を与えると、
お菓子で子供のお腹をいっぱいにさせてしまうかもしれません。

旅行でアメリカに行くとアメリカ人はいつも何かを口にしています。
彼らの中では空腹=悪と考えているのかもしれません。
その結果、多くの人が肥満に悩み、
政府は肥満がまねく膨大な医療費に頭を抱えているのです。

子供が「お腹が空いた」と言ったときには、
健康に育つためのチャンスが来たのだと考えてください。

そして毎日、この言葉を聞けるように
お母様自身がお子様の食べるものを上手にコントロールしてあげてください。

今の年齢で少々の空腹を我慢する習慣を持つことができれば、
大人になってからきっとお子様に感謝されることでしょう。

 

 

続きは 子供を肥満から守る(その3)~まとめ

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