先日はまさ先生による「わくわく座談会」に多数の皆様にお越し頂きまして誠にありがとうございました。
今回はその中で出た質問の一つである、「子供の身長を高くするにはどのようにすればよいのか」についてお話させて頂きます。
身長は主に二つの要因によって決まると考えられます。
一つ目は遺伝です。両親の身長が高い場合には子供も身長が高くなる傾向が強くなります。
二つ目は成長期における生活習慣(運動習慣、食習慣)です。身長が伸びるタイミングは、主に成長ホルモンが分泌される睡眠中ですので、親が子供の身長を伸ばすために最も注意したいことが質の良い睡眠をとらせる事なのです。
運動習慣が大切なのは、運動する事によってほどよく疲れてすぐに寝付けることと、適度な運動をする事によって運動しない子供よりも多くの成長ホルモンの分泌を期待できる
と考えられているからです。
一時期、ジャンプする動きのあるバレーボールやバスケットボールを行うと身長が伸びると言われていましたが、それに対する科学的根拠はありません。
あくまでも質の良い睡眠を促す為に
適度な運動がとても重要なのだとお考え下さい。
ただ、いくら質の良い睡眠をとる事ができても、身長を伸ばすための栄養分が体に蓄えられていなければ身長を十分に伸ばすことはできません。
そこで必要になってくるのがバランスのとれた食事です。
日本人(30歳代)の平均身長は1950年から現在まで男女とも約10cmほど高くなっていますが、これは栄養状態の改善によるところが大きいと考えられています。
就寝前に栄養バランスのとれた食事をとらせる事は身長を伸ばすためにはとても重要な事です。
体を作る栄養素はたんぱく質ですので、魚や肉や豆類などの料理を夕食で十分にとらせてあげて下さい。
しかし、ここで一つ気をつけなければならないことは、いくら栄養が大切と言っても食べ過ぎて太ってしまっては身長を伸ばす際には大きな障害となってしまうということです。
「縦に伸ばすためには、横に伸びないように」とお考え下さい。
お子様の身長は遺伝によってある程度は決まってしまいますが、伸びる可能性を最大限に引き出してあげる為に、成長期に質の良い睡眠をとらせることが重要であり、そのために毎日の運動習慣、食習慣といった生活習慣を整える事が必須なのです。