Waku Waku Gym

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すべては子供達の「できた!」のために2019’~わく通2019年4月号 

4月になり新年度がスタートしました。

今年度も「すべては子供達の『できた!』のために」をスローガンに掲げ、お子様が好奇心を持って楽しく体を動かし、様々な運動が出来るようにスタッフ一同一生懸命指導させて頂きます。

 

まずなにより大切なのは楽しく運動できる雰囲気作りです。

 

そのために「あいさつ」と「友達を名前で呼ぶ」という習慣づけを実施していきたいと考えています。

 

Waku Waku Gymでは一週間に一度しか会わない子供が多いので、どうしてもお互いの名前を覚える事は面倒だと考えがちです。

特に運動が得意でない子供にとっては友達から名前で呼んでもらうことで他者からの承認を得られたと感じ、大きな安心感が得られるのです。

 

座学で受ける勉強と異なり、運動は得手不得手が瞬時に明確になってしまうものなので、まずは運動が苦手な子供が楽しく参加できる環境を整えることが大切であると考えています。

 

また、お互いが挨拶できる関係性を築くことも雰囲気作りのためにはとても重要です。

 

ジムに来る子供たちを見ていて感じる事は、学年が上がるほど友達同士の挨拶が少なくなっていくという事です。

そこで「やぁ!」でも「オス!」でも「ヨー」でもいいので、友達同士目を合わせて「わくわくタッチ」をするように指導していきたいと考えています。

 

ジムで運動しているときには、子供達の心が開いていて互いのコミュニケーションがとりやすい状態ですので、挨拶の指導をするにはとても良いタイミングなのです。

 

運動においても、また運動以外の他の分野においても、できないことができるようになるためには何度も失敗を重ねることが必須です。

そのためには、失敗しても恥ずかしくないという雰囲気作りがとても大切となってきます。その良い雰囲気作りに欠かせないのが友達同士の関係性です。

 

互いに気軽に挨拶し合い、名前で呼び合う関係性があれば、子どもは自分の居場所を持つことができ、もし何か失敗しても恥ずかしくない雰囲気を作ることができます。

それこそがすべての子供たちに「できた!」を体験させるための一番重要な基盤となるのではと考えています。

 

本年度もどうぞ宜しくお願い致します

とにかく「ジムで夢中になって思い切り遊んでいた」

さて、2月、3月は多くの方が本帰国をされる別れの季節です。

当ジムでも多くのお子様たちが日本やアジアの国々に旅立っていきます。

今回はその中でも印象に残っているお子様の話をします。

その子はこちらに来る前、日本で医師から自閉症の疑いありと診断され、来タイ後すぐにジムに入会されました。当初は落ち着きがなく、まさ先生の話をきちんと聞くことが困難で、クラス中に友達にちょっかいを出したりしてよく注意されていました。

ただ、自分が強く興味を持ったことに対しては非常に集中力があり、大好きなカブト虫について私たちや他の子供たちにいろいろと教えてくれ、カブト虫博士の異名をもつほどでした。

その後、逆上がりができるようになったころからでしょうか、先生の話をしっかり聞くことができるようになったばかりでなく、周りを見渡せるようになってきてリーダーシップを発揮するようにもなってきました。

帰国時、最後にメダルを渡すときには、しっかりと私の目を見て話を聞いている姿に大きな成長を感じました。その子を見ていて感じたことは、

とにかく「ジムで夢中になって思い切り遊んでいた」

この一言に尽きます。楽しいと心から思えれば人は自然と自発的になります。

そして、楽しい雰囲気の中で他者と関わりを持つことで、けじめや協調性を学び、自分で成長していったのではないでしょう。

恐らく、その子にとってはここの雰囲気が合っており、最適な居場所と感じてくれていたのではないでしょうか。

よく当ジムについてスポーツ教室と呼んだり、習い事と呼んだりもしますが、きっとの子は習い事をしているなどとは少しも思わなかったことでしょう。

今日はWaku Waku Gymがあるので楽しみだな、くらいにしか思っていなかったのではないでしょうか。

その意味では、

当ジムがお子様たちに贈ることのできる最大のプレゼントは、「体を動かすって楽しい!」と、心から実感できる事

ということを、その子が体現してくれたと考えています。

子供にとって、自分の居場所があると感じることは心身の成長の上でとても大切です。

Waku Waku Gymがお子様たちにとって心地よい居場所であり続け、その大事な居場所で体を動かす楽しさをたくさん感じられるよう、来年度も一人一人の子供たちと真摯に向き合っていきたいと考えています。

「年取った」と言わせないために~わく通2019年2月号

さて、先日ある保護者の方と年は取りたくないですねという話をする機会があり、今回はその時に感じたことをお話しします。

私たち人間は動物である以上、誰でも年を取ります。そして、加齢とともに自身の老化を実感することになります。

しかし、老化現象をきちんと理解してそのメカニズムを活用することによって、あたかも老化していないように振舞うことも可能であると私は考えています。

つまり、若返りの魔法の薬はないのだから、せめて人から老いを指摘されないように普段から心掛けて生活しましょう、というのが今回の主題です。

ある人を見て、年を取ったなあと感じる代表的なものとして「姿勢」があげられます。

老化することでどのように姿勢が変わるのかというと、加齢とともに肩が前に出て背中が曲がり前のめりの姿勢になることは
よく知られていることだと思います。

そこでまずは立っている時、「肩を後ろに引いて遠くを見るようにして立つ」習慣をつけるように試みてはいかがでしょうか。

そうすることによって背中が伸びてお尻の上に頭が位置しますので、少なくとも姿勢を見て年を取ったなぁと人から言われることはなくなるはずです。

そして、「歩行」の姿にも老化の影が忍び寄ってきます。特に注意したいのが歩幅の縮小です。

短い歩幅で小刻みに歩く「チョコチョコ歩き」は、老人の特徴的な歩き方なのですが、これについては腕振りで改善できます。

以前、速く走る方法として子供たちにも説明しましたが、腕のリズムに脚が同調するので、腕を後ろに大きく引くことによって歩幅は自然と大きくなります。さらに普段の何気ない「動作」でも油断はできません。

Waku Waku Gymでお子様と一緒に参加して頂いている準備体操でも、腕を回す際にきちんと肘が伸びていない、体を前に倒す際に背中が曲がってしまっている・・・このようなことはありませんか。

これらも老化のサインの一つです。

ただ漫然と運動するのではなく、ご自分の体の動きを意識して行うことが大切です。

まずは人の振り見て我が振り直せと言われるように、他人の姿勢や歩き方や動作を観察されることから始めてはいかがでしょうか。

若々しい人の動きをお手本として、自分もそれを真似てみよう意識した時こそが若返りの大きなチャンスなのかもしれません。

最後に、ジムでの準備体操の際には完璧な見本として皆様の前で体を動かしているまさ先生の鏡になったつもりでやってみてください。

まさ先生、プレッシャーですか?(笑)

最近激変した子がいます!~わく通0219年1月号

さて、当ジムに通っている生徒で、最近「激変」した子がいるのですが、今回はそれを見て私が感じたことをお話ししたいと思います。

 

その子は入会当初は引っ込み思案で、何をしてもあまり自信が持てず、クラス中でも何かあるとすぐにお母さんの所へ駆け寄っていくような生徒でした。

しかし、ジムに通ううちに本来の明るさが出てきて笑顔がとても多くなり、クラス最後にある発表の時の声も別人のように大きくなって
私たちも一安心していたのですが、最近ではそれだけでなく、フリープレイタイムには他の子供をリードして鉄棒やボール遊びに誘うようにまでなってきたのです。

他の子供たちもその子の後について遊ぶのがとても楽しそうで、入会当初の様子からは考えられないその「激変」ぶりにお母さまもとても喜んで下さっています。

 

変わっていく子供の姿を間近に見ていて、この大きな変化の要因は何だろうかと考えたときに私がまず思いついたことは、ジムで楽しく体を動かす環境を提供し続けることができた結果ではないかということです。

そして、その環境に居心地の良さや安心感を覚えて少しずつ心が開いていったことで、自然と本来の自分を出せるようになってきたのではないかと考えています。

 

私はこれまでこの「わく通」の中で、できないことができるようになって自信をつけることが子供の成長を促す上でとても大切であると繰り返し述べてきました。

しかし今回の件で、それ以前に子供たちが毎回楽しく体を動かせる環境を提供し続ける大切さを何よりも強く感じました。

また、教育とは指導者が子供を導き、リードすることで成長させるのではなく、むしろその役割は雰囲気作りや環境整備、さらにはきっかけづくりといった補助的なものが主であって、それによって子供自身が本来持っている力を引き出すことであることを改めて痛感しました。

 

2019年も様々な子供たちとの出会いがあると思いますが、当ジムで楽しく体を動かせる環境を提供することで一人一人の子供の成長に寄与できるよう精一杯指導をして参りたいと思います。

そして、今年も一人でも多くの子供の秘めていた長所を引き出し、その嬉しい「激変」の場面に立ち会うことができれば幸いです。

「できた!」で未来も変わる!?~わく通2018年12月号

さて、2018年も間もなく終わろうとしていますが、今年も当ジムでは多くの子供たちに「できた!」を感じてもらう事ができ、大変うれしく思っています。

怖くて鉄棒前回りができなかった子、うんていの上を涙を流しながら歩いていた子、 逆上がりができずにまさ先生に叱咤激励されながら頑張っていた子・・・。

数え上げればきりがないのですが、それらの子供たちは努力の末、できなかったことができるようになりました。

そして、

鉄棒やうんていに近づこうとさえしなかった子供が、今では積極的にそれらに取り組む様子を見ていると、それまでとはまるで別人のように見えてきて改めて子供たちの持つ可能性の大きさ、成長の早さを思い知らされます。

できないことができるようになると、運動以外でも彼らの行動に大きな変化が見られます。

まず、

表情が明るくなり笑顔を多く見せてくれるようにな、また、発表の時の声が大きくなり、まさ先生の話も目を見てしっかり聞くことができるようになります。

さらに、友達とも積極的に関わるようになり、自信をつけるとこんなにも人は大きく成長するのだなと、 私自身改めて運動による教育効果の大きさに驚かされています。

私は東京で20年間大学の体育教師をしていましたが、残念ながら大学生に対してはWaku Waku Gymの子供のように大きな教育効果を感じることはできませんでした。その理由を考えてみると、運動に取り組む年齢が大きく関係していると言わざるを得ません。

これは、私たち人間が第二次性徴を迎えるまでは非常に活動欲求が高いことが大きく影響しているのでしょう。

私はジムでの子供たちの成長を目の当たりにして、できないことができるようになって自分に自信を持ち、他者とも積極的に関われるようになることが、その後の人生における幸福感や豊かさにも大きな影響を及ぼすと考えています。

その意味では「できた!」を感じられる時期が早いほどその効果は大きいので、運動の開始時期もより早い方が効果的であると考えています。

私とまさ先生にとっても
子供たちの喜びを共有できることが
何よりの喜びであり、
一番のやりがいとも感じています。

今後も子供たち一人一人に寄り添って指導に当たり、一つでも多くの「できた!」の場面に出会えることを願っています。

もうすぐ運動会~わく通2018年11月号

さて、11月17日には日本人学校の運動会が行われます。

これまで当ジムではこの運動会に向けて速く走る練習を重ねてきましたので、本番でその成果を余すことなく発揮できることをスタッフ一同祈念しております。

そこで今回は、運動会でより良い結果を引き出すための準備についてお話し致します。

私は学生時代にラグビーをしており、合宿所で生活をしていました。

その頃は大事な試合の前日の夕食は、「相手に勝つ」という願いをかけてとんかつを食べる習慣がありました。

「ゲンをかつぐ」という意味では理解できますが、残念ながらこれは試合前日に最適なメニューとは言えないのです。

その理由は、とんかつには脂肪が多く含まれ、その油脂は消化に時間がかかるためです。

緊張すると消化器系の働きは鈍くなるので、胃や腸に食べ物が残ってしまい、普段の力を十分に出せなくなる事もあります。

ですから運動会の前日には、運動する際に必要なエネルギー源である炭水化物を多く含んだメニューを用意して頂きたいのです。

具体的にはパスタ類、ふりかけご飯やうどん、そば、焼きそばもよいかと思います。

また、当日のお弁当のデザートには、消化が良くエネルギー補給に最適なバナナはいかがでしょうか。

食事以外では、家の中でできる練習として、「その場走り」や「わくわくウオーク」を継続して行うことをお勧めします。

その場走りでは、肘を後ろに振り上げることを意識して腕をリズム良く振りましょう。

当日は炎天下の中一日中屋外で運動しますので、前日は早めの睡眠を心掛けてしっかり体力を温存しましょう。

年に一度の運動会という高揚した雰囲気の中、子供たちは緊張感やプレッシャーなどを感じやすいです。

普段とは全く違った精神状態になることもあるかと思いますので、当日はどうぞお子様がリラックスできるよう「順位ではなく、運動会を楽しんでいる姿を見られたらそれが一番うれしいよ」と声をかけてあげて下さい。

もしも、残念ながら納得のいく結果を出せなくても、ご両親に努力した自分の姿を認めてもらいそれを喜んでもらえたなら、その喜びは必ず次回へのチャレンジ精神へとつながっていくと思います。

トランポリンで速く走ろう~わく通2018年10月号

 

今回はより速く走るために当ジムが開発した「わくわくジャンプ」についてお話し致します。

 

そもそも足が速いということは蹴る力が強いこととほぼ同意と言えます。そこで、その蹴る力を強くするにはどうすればよいのかということを考えた結果、

「ホップステップジャンプ」のようにより遠くに跳ぶための水平方向の脚力を強くするトレーニングと、

もう一つ、

足が地面につく際に重力に負けないで膝を伸ばす垂直方向の脚力を身につけるトレーニング
を行う必要性があると考えました。

そこで、

トランポリンの上でジャンプをしている際に、大人が子供の肩を上から下に押さえつけるようにして重力刺激をかけていく「わくわくジャンプ」を考案しました。

トランポリン上で膝を曲げないで跳ぶことは、さほど難しいことではありません。しかし、おとなが肩を押さえつけると膝を伸ばす筋肉だけでなく、体幹部の筋肉も緊張させる必要があるので、とてもきつい運動となります。

 

走る運動を「体を素早く運ぶこと」と考えると、この垂直方向の脚力を鍛えるトレーニングはとても重要です。

日常生活の中で走り回る機会が多ければこのような筋力は誰でもつけることができるのですが、屋外で走り回る機会の少ないバンコクの子供たちには、トランポリンを用いてのこのわくわくジャンプが、速く走るためにはうってつけの練習ではないかと思っています。

当然、速く走ることができる子供はトランポリンも高く跳ぶことができます。

 

当ジムでは日本人学校の運動会が終了するまで、毎回5,6,7,8歳クラス、小学生クラス、アドバンスクラスの前後にはトランポリンを出しておきますので、是非積極的に跳ぶようお子様に声をかけて頂ければと思います。

そして、ある程度高く跳べるようになってきたときには、保護者の皆様にお子様の肩を上から下に押さえて頂き、徐々にその力を強めて負荷をかけていく訓練をしていただければと思います。

足を速くするための一番の近道は蹴る力を強くすることです。歩く、走るといった運動の機会が少ないということは、重力の刺激を受ける機会が少ないということです。

来月の運動会を一つの良い機会ととらえて頂き、重力刺激をたくさん受けることができるトランポリンを用いて、膝を伸ばして高くジャンプすることを遊びの中で体得していただければと考えております。

「腕振り」で速く走ろう~わく通2018年9月号

 

今年度もWaku Waku Gymでは、11月に行われる日本人学校運動会の徒競走に向けての練習を開始しました。今回も2つのアプローチで効率よく速く走るための訓練をしていきます。

 

それは、「うまく走る」ことと「蹴る力を強くする」ことです。

 

蹴る力を強くするトレーニングは、毎回クラスの中で縄跳び、ケンケンパー、お花ジャンプ、トランポリンなどに取り組んでいます。

また、クラス前後のホップステップジャンプに加え、今月からは「わくわくウォーク」も取り入れていますので、それらを引き続き継続して行っていくつもりです。

 

そこで今後は、主に「うまく走る」ことに注力して指導をしていこうと思います。

と言いますのも、子供たちを見ていて、その多くが「うまく走る」ための方法を知らないために、力が効率よく脚に伝わっていないように感じるからです。

うまく走る方法とは、具体的に言うと「腕を曲げてリズム良く振る」ことです。

 

ではなぜ腕が伸びてしまうと速く走れないのでしょうか? それは、伸びた状態では腕を速く振ることができなくなるため、その腕と連動している脚のピッチも必然的に速くはならないからです。

また、腕が伸びていると体幹がぶれやすくなるので、やはり速く走ることが難しくなります。

走行時の着地の際には脚だけでなく体幹にも大きな衝撃が加わるので、体幹がぶれてしまうとその衝撃を吸収できずに次の足を効率よく前に踏み出すことができません。

 

走る運動と言うと主に足の動きが注視されがちですが、それと同じくらい体幹の強さも重要なのです。

そこで、まずは腕をしっかりと曲げた状態で速く振ることで体幹を安定させ、それと共に脚の回転数を上げて速く走れるようになることを目的としたいと考えています。

また、今年は自分の走るフォームを見てすぐに確認ができるよう、お子様の走るフォームを毎回動画で撮影して頂ければと考えています。

 

自分のフォームを目で確認することによって、腕を曲げてリズムよく振れているのかどうかをチェックすることはとても重要です。

この練習法はオリンピック選手をはじめとする多くのトップアスリートも実践しているもので、自分では腕を曲げて走っているつもりでも、ビデオで見ると実際には腕が伸びていることが客観的にわかる非常に良い練習方法です。

 

特にクラスの最後に行うウィングプリーアオの際には、是非お子様のすぐ近くで撮影をして頂き、動画をお子様に見せて腕の振りをご一緒に確認していただければと思います。

 

できなかったことができるようになるためには、根気強く同じことを反復練習をすることが必須です。

これから約2ヵ月間かけてフォーム改造に取り組んでいき、一人でも多くの子供に速く走ることができる喜びを感じてもらえるよう精一杯指導させていただきます。

子供たちを運動好きにするために~わく通2018年8月号

Waku Waku Gymでは将来にわたって子供たちに、積極的に運動に関わっていってもらえるよう指導をしております。

その際に私たち指導者が最も気を付けていることは一体何でしょうか?

 

私たち人間は「動機」と「習慣」によって、その行動に大きな影響を受けると言われています。ですから、子供を運動好きにするためには

「運動って楽しい!」

「もっとやってみたい」

と動機づけることが大切な第一歩となります。

 

反対に言えば、子供をうまく動機づけられなかった場合には運動好きに育てることは困難でしょうし、それを長く継続することも難しいでしょう。

 

その動機づけのために私たちが一番に心掛けていることは、子供の頑張りを「認めてほめる」ということです。私は、子供たちが頑張れる原動力は、他者からの承認が最も大きいと考えています。例えば鉄棒前回りが上手にできない子供でも、

「頭を一人で下げられるようになったね。」

「手を放さないで回れるようになったね。」

といったように、些細なことでも良い点を見つけてほめたり声掛けをすることが、もう一回頑張ろうという気持ちにつながるのです。

 

幸いなことに当ジムの子供たちは、運動の好き嫌いや得手不得手もまだ特にないという、真っ白な状態で入会してくる場合がほとんどなので、うまく子供をその気にさせることさえできれば、同じ運動を根気強く続けているうちに、それほど苦も無く上達することが可能です。

 

ただ、同じことをひたすら繰り返して行っていると、子供はすぐに飽きてしまいます。そこでこれには集中力を持続できるプログラムの作成や、

どれだけ子供を引き付ける指導ができるかといった指導者の能力がとても重要になってきます。

さらに、効率的な運動能力向上のためには、スタートする年齢もまた大切な要素になります。

幼少期から10代までの年代は運動欲求がとても高い時期なので、動機づけさえうまくいけば、あとは子供が自ら積極的に取り組んでいき、

自然に上達していくものです。

 

このように考えると、動機づけがいかに重要かお分かりいただけるのではないでしょうか。

この動機づけは運動能力の向上だけでなく、教育や躾といった子育て全般も大きく関わってきます。

今後も子供たちのやる気を引き出しながら運動する楽しさを伝えられるよう、しっかりと指導させていただきます。

わくわくタッチをして友達をたくさん作ろう!~わく通2018年7月号

 

現在すべてのクラスで、ジムに来た際と帰る際に、友達とタッチをするように指導しています。

このわくわくタッチはあいさつ代わりとして行っていますが、その本当の目的は一体何でしょうか?

それは自分で自分の居場所を作る経験をさせることです。

週に一度のみのクラスで、しかもそこには親しい友達がいない・・・・。

これでは思い切り体を動かすことは難しいでしょうし、ましてや初めての運動では「できなかったらどうしよう」という不安な気持ちが先行して積極的に取り組むこともできないと思います。

そこで、まずは帰る際、運動終了後の心が開いているタイミングを利用して半強制的に友達とタッチさせています。

これができるようになると、次回ジムに来た際に友達とまたタッチをすることに抵抗が少なくなってくるでしょう。スキンシップは人との心の距離を縮めるためにとても有効です。

この小さな積み重ねによって、将来自分から積極的にコミュニケーションをとって、自身の居場所を作れるようになるのではないかと期待しています。

私は20年間の体育教師生活を振り返って、子供に楽しく運動してもらうためには、その場の雰囲気が非常に重要であると感じており、

そしてその雰囲気を作り出すのは、我々教師よりも子供自身によるところが大きいと考えています。

当ジムに来ている子供たちの年齢であれば、人から認められたいという自己尊厳の欲求がすでにあるので、多くの人に自分の存在を分かってほしいと感じているものです。

ですから、タッチを積極的に行って、友達をたくさん作りたいと考えている子は多いと思います。

ただ、恥ずかしさや、自分から手を差し伸べても、相手がそれに応えてくれなかったらどうしようという不安な気持ちがあると、どうしても自発的に友達に手を差し伸べることに対して抵抗を感じてしまうと思います。

しかし、このような気持ちを乗り越えてタッチができるようになる点に、運動教育の大きな特長、利点があると思います。

運動には子供の心を開かせる大きな効果があるので、それを上手に利用して皆がタッチをする習慣が持てるようになると、現在の雰囲気よりもさらに良い雰囲気で運動ができるようになることでしょう。

そして、その恥ずかしさを乗り越えて自分から積極的に人と関わりを持とうとするという経験が、さらに子供たちの成長を促すことにもつながると思います。