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さて、ワクワクジムへトライアルにお越しの方の中には、タイトルのようなお悩みをお待ちの方が少なからずいらっしゃいます。
そこで今回は、これに対する私の考察をお話いたします。
まず、子供には元気に育ってほしい、このように願わない親はいないと思います。
そして子供が元気に育つためには、運動が大切であることもご理解いただけると思います。
運動するためには体の動かし方を習得する必要がありますが、人間の脳の発達はとても早く第二次性徴が始まる前にほぼ完成してしまうという大きな特徴があります。
そのため、遅くとも小学校卒業前までに様々な運動を体験することが運動能力を向上させるためには必須となります。
逆にそれまでに運動経験が極端に少ないと、体育の授業でずっと辛い思いをする可能性が高くなってしまうということです。
かつての子供たちは特別に運動を習わなくとも放課後に学校や公園で友達と鬼ごっこや遊具で遊ぶという経験をたくさんできたので、運動能力をそれなりに向上させることができました。
しかし、ここバンコクではそれを期待することは難しいでしょう。
なぜなら友達同士で外遊びをする環境にないからです。
またバンコクのみならず日本でも、コロナ禍を経て家の中でゲームやスマホに興じる子供が激増し、運動が上手にできない子供を量産しつつあるのが現実です。
確かにスイミングを習えば水の中での爽快感や泳ぎが上手になった喜びなど得るものはとても大きいと思います。
ただ、水中という浮力のかかった状態で行う水泳と陸上で行う運動とは使う筋力は同じではありません。
運動能力とは、第二次性徴が始まる前に様々な動き、すなわち回転する、身体を支える、跳ぶ、走る、跳び越えるなどを継続して行うことで初めて得られる能力なのです。
例えば私たち日本人が当たり前に出来る鉄棒前回りも、世界的に見れば世界人口の半分以上の人はおそらくできないと思われます。
なぜなら彼らは成長期における鉄棒前回りの経験がないからです。
今の世の中では、「体を楽しく動かす」という以前は当たり前に出来たことが子供たちにとってとても貴重な経験、かつ大きな財産となっていると言っても過言ではありません。
また運動が上手に出来ることでクラスの人気者になれたり、大きな自信を持つことにもつながります。
今まで当ジムに通っていた保護者の方で、「わくわく」ではなくスイミングをやっておけばよかったと言われた方は一人もいなかったという事実を、ぜひトライアルの方にも知っていただければと思います。