Waku Waku Gym

大学教師をやめてWaku Waku Gymを立ち上げたわけ~わく通2018年5月

さて、今回は私自身のことについてお話ししたいと思います。

私はバンコクに来るまでは、日本の大学で教師をしていました。受け持ち講座は体育実技、生理学、体育理論でした。

では、なぜそんな私が幼児教育に興味を抱き、子供向けスポーツジムを立ち上げる決意をしたのでしょうか?

私は学生時代から、東京飯田橋にあるカトリック系私立小学校で水泳の指導を行っていました。

そこであるとき、泳ぎができない小学1年生を数名担当していたのですが、1週間の指導の結果、上手に泳げるようになった子もいれば、ほとんど上達しなかった子もいて、同じように指導をしていても、なぜこんなにも大きな差が出てしまうのだろうという疑問が浮かんできました。

当時一緒に仕事をしていた体育担当の先生は、スイミングスクールに通っているかどうかの違いではないかとの見解だったのですが、私はそれだけではないのではないかと感じていました。

ちょうどそんな時期に、大学で私の体育の授業を履修していた、あまり運動が得意でない学生と話す機会があったのですが、彼が体育は小学校1年生からずっと苦手な科目で、ほとんど良い思い出がないと言うのを聞いて、とても衝撃を受けたことがありました。

これでは先日の水泳が苦手な小学生も、この先体育で楽しい思い出を作ることができないのかと思うと、彼らを何とかしたいと強く思うようになってきたのです。

実際に、運動能力の違いはどこまでさかのぼれば、その差がなくなるのか?

まずはそれを見極めたいと思い、日本の幼稚園で運動指導を決意するに至りました。

幼稚園の指導では、毎回積極的に運動に取り組み、

「そう先生、鉄棒できるようになったから見て」「縄跳びじょうずになったから見て」と、嬉しそうに報告してくれる子供たちと、

苦手意識が先行してしまい、運動に消極的だった大学生との違いに最初はとても驚きました。

また、つい先日まで鉄棒を怖がって全くやろうとしなかった子供がくるくる回る姿を見て涙ぐむお母さんの姿も見られ、いつしか私の指導に対し「柳井マジック」とまで言っていただけるようになりました。

そして、私もそんな子供たちの姿に力をもらい、より楽しく効果的なプログラム作りに注力し、それらを子供たちの指導に大いに生かすことができました。

そのような経験を積み重ねるうちに、

運動が苦手という意識が芽生える前の年代の子供たちに、それが楽しいものだと教えたいと強く思うようになり、最終的にバンコクで子供を対象とした、スポーツ教室を開催することとしたのです。

お陰様で当ジムも今年で10年目を迎えることになります。

これからも初心を忘れず、子供たちの未来のために日々努力していきたいと思っております。

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