Waku Waku Gym

とにかく「ジムで夢中になって思い切り遊んでいた」

さて、2月、3月は多くの方が本帰国をされる別れの季節です。

当ジムでも多くのお子様たちが日本やアジアの国々に旅立っていきます。

今回はその中でも印象に残っているお子様の話をします。

その子はこちらに来る前、日本で医師から自閉症の疑いありと診断され、来タイ後すぐにジムに入会されました。当初は落ち着きがなく、まさ先生の話をきちんと聞くことが困難で、クラス中に友達にちょっかいを出したりしてよく注意されていました。

ただ、自分が強く興味を持ったことに対しては非常に集中力があり、大好きなカブト虫について私たちや他の子供たちにいろいろと教えてくれ、カブト虫博士の異名をもつほどでした。

その後、逆上がりができるようになったころからでしょうか、先生の話をしっかり聞くことができるようになったばかりでなく、周りを見渡せるようになってきてリーダーシップを発揮するようにもなってきました。

帰国時、最後にメダルを渡すときには、しっかりと私の目を見て話を聞いている姿に大きな成長を感じました。その子を見ていて感じたことは、

とにかく「ジムで夢中になって思い切り遊んでいた」

この一言に尽きます。楽しいと心から思えれば人は自然と自発的になります。

そして、楽しい雰囲気の中で他者と関わりを持つことで、けじめや協調性を学び、自分で成長していったのではないでしょう。

恐らく、その子にとってはここの雰囲気が合っており、最適な居場所と感じてくれていたのではないでしょうか。

よく当ジムについてスポーツ教室と呼んだり、習い事と呼んだりもしますが、きっとの子は習い事をしているなどとは少しも思わなかったことでしょう。

今日はWaku Waku Gymがあるので楽しみだな、くらいにしか思っていなかったのではないでしょうか。

その意味では、

当ジムがお子様たちに贈ることのできる最大のプレゼントは、「体を動かすって楽しい!」と、心から実感できる事

ということを、その子が体現してくれたと考えています。

子供にとって、自分の居場所があると感じることは心身の成長の上でとても大切です。

Waku Waku Gymがお子様たちにとって心地よい居場所であり続け、その大事な居場所で体を動かす楽しさをたくさん感じられるよう、来年度も一人一人の子供たちと真摯に向き合っていきたいと考えています。

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