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今回は子供たちに大人気のまさ先生のボールとりについてです。
このプログラムは子供たちに好評で、毎回楽しそうな子供たちの笑顔を見ることができます。では、このボール取りの目的とその効果とはどのようなものでしょうか?
まず目的ですが、子供たちに笑顔になってもらいクラスの雰囲気をなごませるというアイスブレーク的な役割があります。
ジムに通っている子供の中には、運動がとても得意というよりむしろ苦手意識を持っていたり、できれば避けたいと考えている子供が多くいます。
そのような子供にいきなりうんていや鉄棒に取り組ませようとしてもなかなか思い通りに動いてくれません。
その子たちに積極的にクラスに参加してもらうためには、みんなで盛り上がって何か一つの目的を達成する運動が必要であり、そのためにこのボール取りというプログラムを考案しました。
また、スポーツ教室というと厳しい指導が待っているというイメージがあり、怖くてトライアルに参加することすらためらってしまう子も少なくありません。
そのような雰囲気を払しょくするためにも、このボール取りは非常に役に立っています。
最近では、逆に子供たちがまさ先生からボールを奪って、先生が子供たちを追いかけるという楽しいシーンも見かけるようになりました。
では次に、これは各種スポーツにはどのような効果をもたらすのでしょうか。
まずは前後左右に全力で走る訓練になるということです。敵を追いかけて走り回るというのは各種スポーツでよく見られる動きです。
次に切り換えの素早さが身につくことです。
ボールを操作するまさ先生が急激に方向を変えた際にすぐに反応してついていく動きは、サッカーやバスケットボールやラグビーなどのディフェンスの際に重要な能力です。
一般には反射神経と言ったりするので反射神経が養われると言った方が分かり易いかもしれません。
さらに、子供たちはボールを追いながら実は他の子供との距離感も計りながら動いています。
多くの子供が一つのボールを追いかけてもほとんどぶつかることがないのは、一人一人がしっかりと他の子供の動きを見ているからにほかなりません。
これもボールを用いたスポーツや鬼ごっこやドッジボールなどで重要となる能力です。
はたから見るとただ単に遊んでいるようにしか見えないボール取りですが、目を輝かせながらボールを追いかけている子供たちの脳はこのように様々なことを考えながら働いていて、種々のスポーツにも良い影響をもたらす大切な運動の一つなのです。