子どもが先生の話を聞かない~わく通2019年11月号

ある保護者様より、子供が自分のやりたいことに熱中してしまい、先生の話を聞かないと言われてしまいましたとのお話を伺いました。

人間の脳にはやりたいことをやろうとするアクセルの働きと、それを我慢するブレーキの働きをする部位があり、2つの部位がバランスを取りながら生活をしています。

ただ、子供の時には好奇心が旺盛ですので、どうしてもやりたいことがあるとそれを我慢することが苦手という子供がたくさんいます。

親から見ると、なぜうちの子供だけが皆と同じことができないのだろうとやるせなさを感じることもあろうかと思いますが、今はアクセルをふかしているのだなと考え、ある程度の年齢になるまでは見守るという姿勢でよいのではないでしょうか。

脳の発育、発達から考えたときに私は、第二次成長期以前の教育では、まずアクセルを発達させ、それがある程度成長してきてからブレーキを鍛えてあげることが肝要であると考えています。

この順序を間違えてしまうと、本来子供が持っている能力を最大限に引き出すことが難しくなってしまうからです。

ちなみに、当ジムではクラスの最後に目をつぶる時間を設けていますが、これはブレーキを鍛えるためのものです。

直前まで思い切り体を動かしてアクセル全開の状態だったのが、急に目をつぶれと言われるのですから嫌でも自身にブレーキをかけなければならなくなり、それを繰り返すことによってけじめがついてくるのです。

ただここで注意していただきたいのが、ブレーキを鍛える絶好のタイミングとはアクセルが全開になっていて子供たちが満足している状態の時であるということです。

アクセルを全開にすることなく何かとブレーキばかりをかけようとすれば、
子供はフラストレーションが溜まってしまい、ブレーキを鍛えるのに逆効果となってしまうでしょう。

目をつぶるというけじめが上手につけられるようになってくると、アクセルとブレーキの切り替えも自然とできるようになってきます。

その結果、今度は目を開けた瞬間に先ほどのアクセル状態になって、大きな声で手を上げて発表できることにつながるのです。

当ジムでは運動ができるようになることはもちろん、けじめがつけられる子供に成長することも目指しています。

そのために、まずはクラス中に思う存分体を動かして十分な満足感を得てから、目を閉じて正座する時間を設けブレーキを鍛える練習をする、それを根気強く繰り返すことで子供は自分をコントロールする力を自然と身につけていくと思います。

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