ジムを巣立っていく子供たちに感じたこと~わく通2020年3月号

この時期は本帰国のためジムを巣立っていく子供が多く、別れの季節です。毎回最後となる子には手紙にメダルを添えて花向けの言葉を送るのですが、今回はその子たちを見ていて思い出す情景をお話しさせていただきます。

何よりも鮮明に脳裏に浮かぶのは、ジムで楽しそうに走り回っていた姿です。しかし、入会当初はほとんどの子の様子は全く違ったものでした。

皆がやっている動きがうまくできずにへそを曲げてしまい、途中でクラスに参加しなくなる子、粘りがなく何回も私たちに「あと何回でおわり?」と聞いていた子、ママがそばにいないとすぐに不安になってママを探そうとする子・・・・。

ただ、彼らがずっとそのままであったかというとそんなことは全くなく、誰もがいずれは自発的にクラスに参加するようになり運動を楽しめるようになっているのです。

では、なぜそうなることができたのでしょうか?                           

それは、何度も繰り返し練習することによって、今までできなかったことができるようになった経験をしているということです。最初の内はジムの雰囲気に慣れることに精一杯で積極的にプログラムをこなすことはできませんが、回数を重ねるうちに次第に私たちにも心を開いて、できないことにも挑戦するようになってくるのです。

もちろん、そうなってもらうために私たちは多くの声掛けや励ましを行いましたが、それよりも子供たちの最も大きな原動力はママの笑顔であり、「頑張ったね!」「偉かったね~」といった声かけだと思うのです。三点倒立ができた、逆上がりができた、これらは一般的にはそれ程インパクトがあることではないかもしれません。

しかし、子供たちにとっては何度も失敗してまじめに取り組んだ結果としてできるようになったことですので、とても大きな自信となり、それをきっかけとして精神的に大きく成長することが多々あるのです。実際に今まで当ジムでもそのような子供を数多く見てきましたし、ここに運動教育の大きな可能性があると私は考えています。

始めはクラスに参加することも難しかったけれど、ご両親や私たちの励ましによって粘り強く挑戦する力を身に着け、その結果出来なかったことが出来るようになる喜びを体験して自信をつけ、やがて何事にも積極的に取り組むように成長していった子供たち。そんな彼らの巣立ちを見送ることができるのが何よりの喜びであると、この時期は特に実感せずにはいられません。

来年度も「すべては子供たちの『できた!』のために」をモットーに、お子様の成長に少しでもお役に立てればと考えております。

今年度も皆様には格別のご愛顧をいただきまして誠にありがとうございました。

 

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