Waku Waku Gym

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久しぶりに緊張&感動しました~わく通2021年1月号

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さて、現在のジムの一時閉鎖に伴いオンラインクラスを開設しておりますが、今回はその初日の出来事についてお話させて頂きます。

ジムが休業する事になった時、オンラインクラス開設を全く考えなかったわけではないのですが、決め手となったのは保護者様から「オンライン授業があれば子供が喜ぶと思います」、という声を数多く頂いたことでした。

 私は長年の教員生活の間でも緊張するという経験がほとんどなかったのですが、オンライン授業の初日は久しぶりに緊張感を覚えました。

Zoomを使っての授業は初めてでしたし、うまく子供たちが動いてくれるか、30分間飽きずに授業に参加させられるかなど、考えると非常に不安でした。

そして本番開始5分前、不安半分、楽しみ半分の高まる気持ちの中Zoomを開いてみると、クラス開始を待っている子供たちの笑顔が画面に飛び込んできたのです。

その笑顔を目にした途端に緊張はほぐれ、画面に映る1人1人に話しかけているうちにオンライン授業を開始して本当に良かったなと言う気持ちがこみ上げて来ました。

 オンラインクラスを開設していなかったら、私たちは毎日子供たちと会える事もなく、トレーニング内容の確認や新メニューの考案などを行いながらジム再開をひたすら待ちわびる日々を過ごしていたに違いありません。

 オンライン授業を行う事で私たちが運動不足の子供たちを支えたいと思っていたのですが、同時にジムを楽しみにしてくれている子供達に私たちも支えられていることを改めて感じ、深い感動を覚えたのです。

Zoomでの授業という機会が、そのような大切な気づきを私たちにもたらしてくれました。

 ご参加頂いている方からは子供が毎日喜んで運動していますという声を多く頂き、まさ先生共々大変嬉しく思っています。今後とも日々楽しく運動出来る環境を提供できるよう精一杯努めていきたいと思います。

 今後のジム再開時期につきましてはまだ明確ではありませんが、オンラインクラスにご参加頂いているお子様は引き続き毎日30分一緒に楽しく身体を動かして、体力を落とさないように頑張って行きましょう。

 また、オンラインクラスにご参加されていないお子様も、短時間でも構いませんので出来る範囲で毎日運動を続けて欲しいと思います。

 クラス全員がジムで再会し、思いきり運動出来る日が1日も早く来る事を心より願っています。

子供遊びの大切さ ~わく通2020年12月号

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さて、クラス終了後は消毒作業がない場合には遊んで帰る子供が多いのですが、今回はその遊びに変化が見られましたのでそのお話をしたいと思います。

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今まではクラスが終わると各々がボールで遊んだり男の子、女の子同士でそれぞれ遊んだりすることが多かったのですが、接触感染を防ぐためボールを使用できなくなった子供たちはどのようにして遊ぶのか私は興味津々で観察していました。

当初はやはり男女別れて鬼ごっこをしていたのですが、つい最近では男の子と女の子が一緒に遊ぶ光景が見られるようになってきました。

その際にはリーダーとなる子供がいて、その子に「入れて」と言ってから仲間の輪に入ったり、入ってきた子にルールを説明する子がいたり、帰る際には皆に「バイバイ」と言ったりして子供の社会ではありますが、しっかりとした秩序が見られるようになってきたのを見て、私は皆が一つになって一生懸命遊んでいるなと嬉しく感じました。

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子供たちにただ運動させることだけが当ジムの目的ではありません。

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運動終了後は緊張感から解放され、やれやれという安堵感と共に心が開いた状態ですので、もう少し遊んでから帰ろうと考えている子供はたくさんいると思います。しかし、ボールは使えない、男の子、女の子が別々に遊んでいては人数が揃わない・・・。そのような状況から自然発生的に皆での鬼ごっこが始まったのでしょう。

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遊びは子供の好奇心を大いに刺激します。特に異年齢の子供がいるときにはお互いに気を使うことで社会性、協調性、主体性が伸ばされるので、その観点からもジムでのクラスの年齢構成は最適です。

私はバンコクに住む子供たちは、残念ながらこのような自然発生的に遊びが生まれる機会がとても少ないと感じています。

と言いますのも、学校生活では放課後に遊ぶこともできずにすぐ下校しなくてはならず、往復はバスで、帰宅してから気軽に友達の家にも遊びに行けない環境だからです。

Waku Waku Gym

保護者の皆様の中には、ジムでのフリープレイタイムには子供同士遊んでいるよりも、うんていや鉄棒を練習してほしいとお考えの方もいらっしゃるかと思います。もちろん、個人練習も大切ですし存分にやっていただきたいのですが、子供同士で遊んでいるときのお子様の表情を是非見て頂きたいのです。

一人遊びでは見られない、生き生きとした表情で一生懸命遊んでいる姿を見ることができると思います。そして、このタイミングが子供にとって社会性や協調性や主体性を学ぶ学習効果が最も高いのです。

人間としての基礎を学んでいると言っても過言ではありません。遊びは子供にとっての仕事だと言われています。一人でタブレットに向かうのではなく、異年齢の子供同士で夢中になって遊ぶ経験は大人になってからおおいに役に立つのです。

ほめて指導するということは わく通2020年11月号

先日あるお母さまより、お子様が他の習い事で友達からマイナスなことを言われ落ち込んでいるとの話を伺いました。

そこで今回は私たちが子供を指導する上で気を付けていることをお話し致します。

まず、私たちは子供の運動を見てほめることを心掛けています。

ほめる点は技能が上達した事や頑張っている事など様々ですが、それを伝えることで子供自身に自信をつけてもらうともに、運動する際に安心感を与えることがとても大切と考えています。

毎回ジムで子供たちは「柳井式プログラム」で様々な運動を行っていますが、すべての運動を自信を持って行っている子供はほとんどいないと思います。

逆にできなかったらどうしようという不安と常に隣り合わせな子供が大勢いるので、まず彼らにうまくできなくても大丈夫だよというメッセージを送ることが大切であり、そのために些細なことでも積極的にほめるようにしているのです。

ほめられた子供は最初きょとんとしていますが、一般的には徐々に本領を発揮して楽しく運動をやってくれるようになります。

また、私たちがほめることを日常的に行っていると、子供同士もお互いを見るうえでうまく運動できなかったことをからかったり、失敗したことを笑ったりすることもなくなってきます。

子供たちは感性が非常に豊かで私たちの行動をよく観察してすぐに影響を受けるので、私たちが良い点を見てほめていると子供たちも自然とそのようになってくるようです。

ただ、子供の世界は精神的な成熟度がまだ成長過程にあるためになかなかシビアなところもあるので、友達の失敗をからかってみたり、冒頭のように友達が傷つくことを言ってしまったりすることが往々にしてあるのです。

ですから、子供たちに楽しく運動してもらうためには、私たちが子供たちの心の中にはまだ成熟しきらない部分があることを意識しながら、そこを刺激しないように指導に当たる事が重要であると考えています。

運動は得手不得手が周囲にすぐに分かってしまうので、どうしても苦手意識のある子供は積極的に運動することをためらってしまいがちです。

しかし、面白い事にこのような子供もほめられて自信がついてくるとある時を境に急に積極的に楽しく運動するようになってくるのです。

その理由はおそらく今のお子様の年代は活動欲求が非常に高いので、本能的に「運動したい」「体を動かして暴れたい」という気持ちがとても強いからなのでしょう。

そこまで私たちが引き出してあげれば、あとは自分から積極的に運動に取り組み、自然にどんどん上達していきます。

このように、ほめることは子供の運動教育の場ではその能力を引き出す上でとても大切な要素なのです。

まさ先生のボール取り~わく通2020年10月号

今回は子供たちに大人気のまさ先生のボールとりについてです。

このプログラムは子供たちに好評で、毎回楽しそうな子供たちの笑顔を見ることができます。では、このボール取りの目的とその効果とはどのようなものでしょうか?

まず目的ですが、子供たちに笑顔になってもらいクラスの雰囲気をなごませるというアイスブレーク的な役割があります。

ジムに通っている子供の中には、運動がとても得意というよりむしろ苦手意識を持っていたり、できれば避けたいと考えている子供が多くいます。

そのような子供にいきなりうんていや鉄棒に取り組ませようとしてもなかなか思い通りに動いてくれません。

その子たちに積極的にクラスに参加してもらうためには、みんなで盛り上がって何か一つの目的を達成する運動が必要であり、そのためにこのボール取りというプログラムを考案しました。

また、スポーツ教室というと厳しい指導が待っているというイメージがあり、怖くてトライアルに参加することすらためらってしまう子も少なくありません。

そのような雰囲気を払しょくするためにも、このボール取りは非常に役に立っています。

最近では、逆に子供たちがまさ先生からボールを奪って、先生が子供たちを追いかけるという楽しいシーンも見かけるようになりました。

では次に、これは各種スポーツにはどのような効果をもたらすのでしょうか。

まずは前後左右に全力で走る訓練になるということです。敵を追いかけて走り回るというのは各種スポーツでよく見られる動きです。

次に切り換えの素早さが身につくことです。

ボールを操作するまさ先生が急激に方向を変えた際にすぐに反応してついていく動きは、サッカーやバスケットボールやラグビーなどのディフェンスの際に重要な能力です。

一般には反射神経と言ったりするので反射神経が養われると言った方が分かり易いかもしれません。

さらに、子供たちはボールを追いながら実は他の子供との距離感も計りながら動いています。

多くの子供が一つのボールを追いかけてもほとんどぶつかることがないのは、一人一人がしっかりと他の子供の動きを見ているからにほかなりません。

これもボールを用いたスポーツや鬼ごっこやドッジボールなどで重要となる能力です。

はたから見るとただ単に遊んでいるようにしか見えないボール取りですが、目を輝かせながらボールを追いかけている子供たちの脳はこのように様々なことを考えながら働いていて、種々のスポーツにも良い影響をもたらす大切な運動の一つなのです。

ジムを再開して感じたこと ~わく通2020年9月号

さて、Waku Waku Gymは8月17日より再開し、近頃はだいぶ日常を取り戻してきました。

今回はジムを再開して保護者の皆様とお話をさせて頂き、私が感じたことについて述べたいと思います。

何よりもまず感じたことは、保護者の皆様が私たちを温かく迎えてくれたことでした。

ジム再開後一週間の間は各クラスの最初に改めてお詫びを申し伝えましたが、保護者の皆様からは

「待っていたんですよ」
「子供がいつから始まるのと何度も聞いてきました」
「わくわくが始まってくれて本当に良かったです」
「子供がわくわくバックを取り出してきて行く行くと聞かないのでなだめるのに苦労しました」
といった嬉しいお話を伺うことができました。

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私は当ジムを設立する際に、
「子供たちの未来をもっと豊かに、もっと幸福にしたい」という理念のもと「すべては子供たちの『できた!』のために」というスローガンを掲げたのですが、同時に運動不足に悩むタイ在住の日本人子女のお役に立ちたいという非常に強い気持ちもありました。

今回日本での長期滞在を余儀なくされ、そのときに自分の居場所はバンコクのWaku Waku Gymであるということを改めて感じ、早く戻って子供たちと一緒に運動したいと強く思っていました。

実際、バンコクに戻る具体的日程が決まった時には私もまさ先生もまた子供たちと一緒に運動できるとわくわくした気持ちでいっぱいでした。

そして、実際に帰ってくることができて皆様に温かく迎えて頂いた時には、本当に感謝という言葉しか思い浮かびませんでした。

また、皆様に再開を楽しみに待って頂いていたということは、今までの私たちの取り組みが子供たちの未来のために少しは貢献できているのかもしれないと感じることもできました。

これからも子供たちが楽しみながら「できた!」を一つでも多く感じることができるようなクラスをまさ先生共々作っていきたいと考えております。

その小さな「できた!」を積み重ねることで、やがて揺るぎない自信が生まれ、セルフエスティーム(自分は価値ある人間だと認められる自己肯定感)が高まって行くのだと思います。

そして、セルフエスティームが高まる事で心身共に安定した大人になり、
最終的に子供たちの未来がより豊かに、より幸せになる事につながるのだという教育信念を持ちながら今後とも指導していきたいと考えております。

ジムを巣立っていく子供たちに感じたこと~わく通2020年3月号

この時期は本帰国のためジムを巣立っていく子供が多く、別れの季節です。毎回最後となる子には手紙にメダルを添えて花向けの言葉を送るのですが、今回はその子たちを見ていて思い出す情景をお話しさせていただきます。

何よりも鮮明に脳裏に浮かぶのは、ジムで楽しそうに走り回っていた姿です。しかし、入会当初はほとんどの子の様子は全く違ったものでした。

皆がやっている動きがうまくできずにへそを曲げてしまい、途中でクラスに参加しなくなる子、粘りがなく何回も私たちに「あと何回でおわり?」と聞いていた子、ママがそばにいないとすぐに不安になってママを探そうとする子・・・・。

ただ、彼らがずっとそのままであったかというとそんなことは全くなく、誰もがいずれは自発的にクラスに参加するようになり運動を楽しめるようになっているのです。

では、なぜそうなることができたのでしょうか?                           

それは、何度も繰り返し練習することによって、今までできなかったことができるようになった経験をしているということです。最初の内はジムの雰囲気に慣れることに精一杯で積極的にプログラムをこなすことはできませんが、回数を重ねるうちに次第に私たちにも心を開いて、できないことにも挑戦するようになってくるのです。

もちろん、そうなってもらうために私たちは多くの声掛けや励ましを行いましたが、それよりも子供たちの最も大きな原動力はママの笑顔であり、「頑張ったね!」「偉かったね~」といった声かけだと思うのです。三点倒立ができた、逆上がりができた、これらは一般的にはそれ程インパクトがあることではないかもしれません。

しかし、子供たちにとっては何度も失敗してまじめに取り組んだ結果としてできるようになったことですので、とても大きな自信となり、それをきっかけとして精神的に大きく成長することが多々あるのです。実際に今まで当ジムでもそのような子供を数多く見てきましたし、ここに運動教育の大きな可能性があると私は考えています。

始めはクラスに参加することも難しかったけれど、ご両親や私たちの励ましによって粘り強く挑戦する力を身に着け、その結果出来なかったことが出来るようになる喜びを体験して自信をつけ、やがて何事にも積極的に取り組むように成長していった子供たち。そんな彼らの巣立ちを見送ることができるのが何よりの喜びであると、この時期は特に実感せずにはいられません。

来年度も「すべては子供たちの『できた!』のために」をモットーに、お子様の成長に少しでもお役に立てればと考えております。

今年度も皆様には格別のご愛顧をいただきまして誠にありがとうございました。

 

運動が得意ではないけど好きとは?~わく通2020年2月号

さて、当ジムが多くの方にご支持頂いている理由の1つに、「運動が得意でない子供も楽しめる」という特徴があります。今回はそんな子のお話をさせて頂きます。

5年生のともきくんは入会当初から運動があまり得意ではなく、ぶら下がりはほとんどできない、走るのも速くない、縄跳びは連続して跳べないというような子でした。

しかし、持ち前の明るさでクラスの最初の名前紹介では毎回楽しいパフォーマンスを見せてくれ、ジムには誰よりも先に来て遊んでいました。そして、今ではうんていができるようになり、縄跳びも連続で跳べるようになり、足もだいぶ速くなってきました。

そんなともきくんが本帰国を迎え、最後にメダルを渡す際に、多くの子供たちがともきくんに対して「足は速くはなかったけどウイングプリアオで頑張って走っていた」「決して運動が得意ではなかったけど毎回ここでの時間を楽しんでいた」というような肯定的な意見をたくさん出してくれました。

私はこれらのコメントを聞いて、運動が得意でない子に対して出来ないことに焦点を当てることなく、その子の持ち前の良さや、出来るようになった点をしっかり認め、自分たちの仲間として考えていることをとてもうれしく感じました。

運動は少し見ればすぐに得意不得意が分かってしまうので、運動が苦手な子供は積極的に周囲と関わることを避けようとします。しかし、誰でも楽しめる雰囲気があると感じることができれば話は別で、うまくできなくても恥ずかしくない雰囲気が分かれば、自然と積極的に参加するようになるのです。

これは今までの指導から私自身が感じてきたことですが、運動は得意ではないけど体を動かすことは好きという子は、実はとても多いのです。だからこそ、ともきくんがWaku Waku Gymという場を通して運動が楽しいということを体感してくれたことが何よりもうれしかったです。  

ジムのロゴ入りの誕生日ケーキを注文してくれたというともきくん、本当にありがとう。

運動は上手にやることも大切ですが、それよりも楽しんで取り組むほうがずっと大切です。特に子供の時に楽しく運動した経験があると、生涯を通して何かしら運動を続ける傾向が強くなります。

今後もともきくんのような子が一人でも多く出てきてくれるように、楽しく運動できる雰囲気作りに精進してまいります。

何のスポーツを始めたらいい?~わく通2020年1月号

「そう先生のお勧めのスポーツはありますか?」と、特に小さいお子様のいるお母さまから聞かれることがあります。

そんな時に私は、それならスキーが絶対にお勧めですとお話しています。今回はなぜスキーがいいのかについてお話し致します。

今の子供たちが大人になる頃には平均寿命はさらに延び、100歳生きることも珍しくない時代が来ることでしょう。

それに伴い余暇の時間が増大して、今よりもさらに時間を持て余す人が多くなります。

そんな時に生涯にわたってできるスポーツがある人とない人では、人生の質に少なからぬ影響が表れるのではないかと私は考えています。

年を取ってからのスポーツは怪我のリスクがあるので、まず筋肉に過重な負荷のかからないものがいいでしょう。

また、自分のペースで運動量や難易度を調節でき、さらに非日常感や爽快感を感じられれば無理なく楽しく継続できるでしょう。

そのように考えると、おのずとスキーが思い浮かぶのです。

ただ、ここバンコクではスキーを始めたくてもなかなか気軽に行くことはできません。

また、スキーは斜面を滑り降りるので、まず始めにスピードに対する恐怖心を克服する必要があります。

ですから、恐怖心がまだ少ない小さい子供の時から経験を重ね、滑り降りる感覚を身につけておけば、その後は無理なく上達することができるのです。

スキーを始めるときに一番つらいのは一日目です。何度も転倒して恐怖心を覚え、体の余計な箇所に力が入ってしまったために次の日は筋肉痛に悩まされた経験のある方も多くいると思います。

そんな悩みを解消するのが、毎年3月に日本で開催している当ジム主催のWaku Waku Ski Camp です。

特に初心者は、私がかつてスキー学校でインストラクターをしていた際に開発した「ボーゲンくん」という装置を使えば誰でも容易に斜面を滑れるようになります。

キャンプ初日が終わった際には、一般初心者は「明日はもうやりたくない」というのが常ですが、当キャンプ参加の初心者は「明日はボーゲンくんを外せるようになりたい!」と意気込んでいる子がほとんどです。

生涯にわたって楽しめるスキーを始めるのであれば、今のお子様の年齢が最適です。

今年も3月末日に行いますので、是非お友達をお誘いあわせの上ご参加ください。

毎回のクラスが楽しみ♪~わく通2019年12月号

 

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Waku Waku Gymに来られるお母さま方と話をしていると、お子様が毎週のクラスをとても楽しみにしてくれているという話を度々伺うことがあります。

今回はその中でも特に楽しみにしてくれているAちゃんの話をします。

ある時、Aちゃんとわくわくノートを書きながら話をしていると、なぜかノートに来週、再来週の日付が既に書き込まれているので不思議に思い、お母さまにその事についてお聞きすると「毎回のクラスを待ちきれないくらい楽しみにしているので、家でわくわくノートを取り出して次回のクラスの日付を書いているのです」とのこと。

家でノートを取り出して、次回のクラスの日を事前に書き込むほど楽しみにしてくれているというお話を聞いたのは初めてだったので、とても驚いたと共に大変嬉しく感じました。

それというのも、実はAちゃんはトライアルの時にはずっと泣いていて、今とは似ても似つかない全く別人のようだったからです。

それが今ではクラス前からジムの中を元気よく走り回り、積極的にクラスに参加してくれるようになりました。

来週はどんなことをするのだろう、どんな楽しい時間があるのだろうと期待をふくらます「好奇心」ほど、心身の成長の大きな原動力になるものはないのではないでしょうか。

好奇心があれば子供は自発的に物事に取り組むようになり、やがていろいろなことができるようになっていきます。

子供の運動教育では教え方といった技術、教授法ももちろん大切ですが、それよりも子供にとって自然と運動したくなる、その好奇心をくすぐるようなプログラムや雰囲気作りに力を入れた方が、より早く効率的に運動能力を高めることができると私は考えています。

当ジムの名前も、私が長年スポーツ教育に携わってきた結果、子供をわくわくさせる好奇心ほど教育にとって大切なものはないと気づいたことからバンコクに子供向けジムを設立する際、Waku Waku Gymと名付けたのです。

「好きこそものの上手なれ」は子供の運動においても全く当てはまります。これからも子供たちにとって「楽しい!」「また来たい」と思ってもらえるようなジムづくりに励んでいくつもりでおります。

子どもが先生の話を聞かない~わく通2019年11月号

ある保護者様より、子供が自分のやりたいことに熱中してしまい、先生の話を聞かないと言われてしまいましたとのお話を伺いました。

人間の脳にはやりたいことをやろうとするアクセルの働きと、それを我慢するブレーキの働きをする部位があり、2つの部位がバランスを取りながら生活をしています。

ただ、子供の時には好奇心が旺盛ですので、どうしてもやりたいことがあるとそれを我慢することが苦手という子供がたくさんいます。

親から見ると、なぜうちの子供だけが皆と同じことができないのだろうとやるせなさを感じることもあろうかと思いますが、今はアクセルをふかしているのだなと考え、ある程度の年齢になるまでは見守るという姿勢でよいのではないでしょうか。

脳の発育、発達から考えたときに私は、第二次成長期以前の教育では、まずアクセルを発達させ、それがある程度成長してきてからブレーキを鍛えてあげることが肝要であると考えています。

この順序を間違えてしまうと、本来子供が持っている能力を最大限に引き出すことが難しくなってしまうからです。

ちなみに、当ジムではクラスの最後に目をつぶる時間を設けていますが、これはブレーキを鍛えるためのものです。

直前まで思い切り体を動かしてアクセル全開の状態だったのが、急に目をつぶれと言われるのですから嫌でも自身にブレーキをかけなければならなくなり、それを繰り返すことによってけじめがついてくるのです。

ただここで注意していただきたいのが、ブレーキを鍛える絶好のタイミングとはアクセルが全開になっていて子供たちが満足している状態の時であるということです。

アクセルを全開にすることなく何かとブレーキばかりをかけようとすれば、
子供はフラストレーションが溜まってしまい、ブレーキを鍛えるのに逆効果となってしまうでしょう。

目をつぶるというけじめが上手につけられるようになってくると、アクセルとブレーキの切り替えも自然とできるようになってきます。

その結果、今度は目を開けた瞬間に先ほどのアクセル状態になって、大きな声で手を上げて発表できることにつながるのです。

当ジムでは運動ができるようになることはもちろん、けじめがつけられる子供に成長することも目指しています。

そのために、まずはクラス中に思う存分体を動かして十分な満足感を得てから、目を閉じて正座する時間を設けブレーキを鍛える練習をする、それを根気強く繰り返すことで子供は自分をコントロールする力を自然と身につけていくと思います。

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